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【PROJECT M】~弾性率~

  • 2011年4月12日
  • 日常
  • 6人訪問ありがとうございます
  • 12件

茨城県つくば市を訪問。スポーツバイクマツナガのお店のドアを開ける。いつもHPで見ている松永氏がそこにいました。

「○○さんですね?」
「初めまして、○○です。」

一通りの挨拶が終わり、早速工房へ案内して頂く。松永氏より今製作中のフレームで簡単な説明をして頂き、実際に使うカーボンパイプも見せて頂きました。弾性率40ton、60ton、80tonのパイプを使い肉厚も数種類あるそうです。弾性率は、簡単に言えばねじれや変形のしにくさを表す値で大きいほど剛性の高いパイプということになります。

市販のメーカー車のカーボンフレームに使われている素材は某メーカーのフラッグシップモデルが最近弾性率60tonクラスのカーボンを使いだしたという事ですが、ほとんどが弾性率30ton以下(26tonだったかな?)だそうです。メーカー車の場合、安く仕上げて利益を出さなければいけない?ので一番流通している30ton以下の素材を使い、しかも素材の使い分けとかしていると利益が出ないので同じ素材で断面形状を工夫し強度・剛性を持たしているそうです。

PROJECT Mの場合、松永氏の設計によりパイプのグレード(弾性率)を変えたり、肉厚を変えたりしてそのオーナーの目的に合ったフレームを製作しているとの事。オーダーならではですね。

ちなみに私のフレームに使われる素材は今はまだ未定です。先日話した内容でこれから設計して頂き弾性率、肉厚など決めて使う素材を決定するそうです。もちろんトップチューブとダウンチューブで使う素材が違うと言った事も当然あるそうです。まさにオンリーワン、世界にひとつだけのフレームですね。
松永氏の工房です。
【PROJECT M】は全てこの工房で作られます。