ぼちぼち、ポタポタと乗ってます

エタップ・デュ・ツール参戦記2006~イゾアール峠⇒ロータレ峠~


イゾアール峠を越えるとここからは約17kmほどの下りです。峠が2360mで1230mまで下ります。一応寒さ対策でウインドブレーカーは用意してましたが、着なくても大丈夫そうです。アームウォーマーも手首で丸めたままです。下りは基本的に下手な私ですし、当然コースも知りませんのでゆっくり下っていたつもりですが、メーターを見れば55km/h前後です。思っていた以上にスピードが出てます。路面状態も良く、また天候、景色もサイコーのため、予想以上に速度が出たのかもしれません。それでも私の横を何人もの外国人が追い抜いて行きます。下りが上手いというか、体重をそのまま利用して下っているというか、とにかく凄いスピードです。
 

下ったところにある街(村)が第2のエイドステーションです。この頃になると選手もかなりバラけてますので、最初のエイドステーションほどの混雑はありません。相変わらず足下いっぱいにあるペットボトルを踏みながら水、その他補給食を頂きます。ここでも、水、バナナ、オレンジだけにしようかと思ったのですが、折角フランスに来たのだから、現地の補給食を食べてみようと思い適当に取ってみましたが、ゼリーのようなグミのような??良くわからない感触ですが、美味しかったです。
 
ここからロータレ峠までは再び登りです。約30km、標高で2058mまで登ります。いわゆるツールでいうところの2級山岳です。正直に言って、この2つ目の山岳は楽勝だと思ってました。平均勾配で4.4%です。普段走っている大坂峠よりちょっとキツく、眉山庄町程 度かと思っていました。実際は確かにその程度でしたが、100kmを走り、2300mの山を越えて来た脚には思っていた以上にキツかったです。
 

そして、登りが始まって最初の頃にアクシデントが発生しました。普通に走っているのに何やらハンドルがフラフラします。パンクです。 前輪でした。“ウソやろ?何でフランスまで来てパンクするの?”仕方がないので日陰に移動し、パンク修理です。今回心配症の私は予備チューブを6本持って行ってました。さすがに6本持って走るのは無理なのでサドルバッグに2本、背中のポケットに1本持って走りました。普段ほとんどパンクしたことないので、まさか本当にパンクするとは思っていませんでしたがね。パンク修理も終わりテンションも下がり気味ですが再スタートです。ロータレ峠への登りは先程も書きましたが、イゾアール峠の登りに比べれば緩やかです。道幅も広く、前方が開けており、視界良好、景色最高、脚は絶不調。
 
青空で日差しを遮るものが何もありません。時間は13時~14時頃、もうバテバテです。何度か写真撮影を理由に休憩です。峠まであと少しという地点で、何やらおばさんが屋台みたな感じで水をサービスしてく れてます。本来エイドステーションなど無い箇所です。有料?と思いましたが、ちょうど水も無くなってきかけた時だったので、水を頂く事にしました。おばちゃん笑顔で水をボ トルに入れてくれます。無料サービス?ボランティア?とにかくありがたかったです。
 

峠まで約3km(ここでも5km手前から看板がありました。)前方には巨大な氷河を頂いた山が現れ感動休憩。(もうバテバテで休憩しまくってます。)トンネルを抜け左にカーブをすれば峠です。しかしこのロータレ峠(標高2058m)はホントなめてました。恐るべし“Etape du Tour”です。

この間でパンクもありましたが、予想以上に時間を費やし、ロータレ峠の制限時間14時50分に対し、通過したのは14時45分くらいでした。そのため峠はノンストップです。(これが後々地獄へと・・・笑)ゆっくり休憩して写真撮りたかったのですが、時間制限もあり仕方がないです。
 
残念!