ぼちぼち、ポタポタと乗ってます

桜満喫ツーリング~又兵衛桜~


伊吹山当日の10日は、結局昼間はフリーで夕刻から徳島市内で所用ありのため、頑張れば?伊吹山HCも参加可能だったのですが、既に走る気力なし。徳島の残りの桜を堪能するという選択もあったのですが、折角本州まで来ているのですから、同じ“散り始めの桜”を堪能するなら、徳島へは帰らず、半日だけで見に行けそうな桜を見に行こうと奈良の“又兵衛桜”を見に行く事にしました。


“又兵衛桜”戦国の武将、後藤又兵衛の屋敷跡に植えられている事からこう呼ばれているそうです。後藤又兵衛、某公共放送で放送されているドラマの主役、真田幸村と並び、大阪冬の陣、夏の陣で活躍した武将として有名ですが、結局戦に破れ奈良のこの地で、僧侶となり生涯を終えたとの事。その屋敷跡と言われている場所に植えられている樹齢300年の桜。


シーズン中だけで8万人が訪れるという“又兵衛桜”。ゆっくりと落ち着いて桜を見たり、写真を撮ったり、するには当然早朝勝負です。るみちゃんからもお勧めがあり、“又兵衛桜”から1kmほどとメチャ近くの「道の駅 大宇陀」で車中泊&デポ。


今まで訪れた人気の桜“醍醐桜”、“荘川桜”、“堀池のしだれ桜”の時は早朝7時を目安に訪れていたのですが、今回は気合を入れて今まで一番早い6時15分に道の駅を出発。5、6分ほどで到着。既に駐車場には50台以上の車が停まっているのですが・・・
 

ボランティアスタッフの方の話では7分咲き、3分散りだそうです。3分散ったといってもその姿は想像していた以上に大きく、枝数も多く、逆に花は大きな幹と比較して小ぶりな花。上品ながら荒々しい桜かなと思いましたね。
 

多分、元々は“又兵衛桜”1本だけだったでしょうが、人気が出てきて周辺を整備したと思われます。“又兵衛桜”をぐるりと周回出来るような遊歩道や、菜の花を植えている石垣なんかはちょっと人工的かなって感じでしたが、仕方ないですかね。。。
 
“毎年見たい桜”がまた1本増えました。

30~40分ほどゆっくりと又兵衛桜を楽しんだ後は、時間の許す限り周辺の桜巡りの予定。まずはゴンさんも以前訪れていたし、“又兵衛桜”でデジイチおじさん達から情報収集した、佛隆寺、大野寺、西光寺の桜を順に巡る予定。
 

一旦国道まで戻り、R370~R166~r218~R369と走り佛隆寺への登りの分岐へ。ここまでの道、どの道もほとんど車が通っておらず、サイクリングにはもってこいの道でした。(朝7時過ぎだったからでしょうか・・・)途中 川沿いには少し散り始めてますが、見事な桜、桜、桜。

佛隆寺への登り、“感動は激坂の後に・・・”というのはすっかり定番ですね。距離2kmほどですが、終盤は眉山を思わせる丸印のコンクリート舗装の連続です。地元では結構有名な桜の名所らしく、又兵衛桜ほどではないですが、大勢の花見客。車、マイクロバスが絶え間なく登ってきます。
 

“佛隆寺の千年桜”と言われている桜です。樹齢は名前の通り1000年とか900年とか・・・ほぼ満開の状態です。樹齢900年以上とは思えない花の数、枝の勢い。
 

想像していた以上の素晴らしい桜に感動です。ここでも30分くらいは見物していたでしょうか。。。いやぁ~、ここまで2本の桜を見て、ホント来て良かったと思いましたよ。
 
更に上へ登ると西光寺方面へ抜けれるそうですが、途中から未舗装?山道?だそうで、ロードでは難しそうなので、一旦R369まで下り榛原経由で次の目的地大野寺を目指します。
 
榛原から大野寺まではR165で約7km、下り基調で楽チンです。(笑)

大野寺、ここの桜は“小糸枝垂れ”と呼ばれていて、樹齢300年ほどの2本の枝垂れ桜です。“又兵衛桜”、“佛隆寺の千年桜”と違い、花見客も数名程度。落ち着いて桜見物出来ます。この時期だけ?拝観料が¥400必要です。
 

“小糸枝垂れ”の名前の通り小糸のように細く枝垂れた枝に多くの花、先の2本の桜(又兵衛桜、千年桜)が男性的なのに対し、こちらはとても上品な女性的なイメージです。
 

そして大野寺でもうひとつ有名なのが、全く予備知識なしで訪れたのですが、お寺正面の川の対岸の岩に彫られた“弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)です。30mくらいの巨岩に彫られた12mほどの仏様。線画なので少し分かりづらいかも知れませんが・・・

知らずに見逃すところでしたが、たまたま横で話しているのを聞いたもので・・・
 
大野寺からr28を約6km、緩やかな登り坂を走ると室生寺。神社仏閣に疎い当方でも室生寺は聞いたことがありますが、西光寺はその室生寺傍から約2kmほど登った場所にあります。こちらもやはり“感動は激坂の後に・・・”ですね。
 

途中、写真撮影という名目で景色の良さそうな場所で休憩。
眼下に室生寺を見下ろす事が出来、室生寺を取り巻くように桜が咲いてます。

当方が写真を撮っていると、散歩中?の老夫婦がやって来られたので少しお話。西光寺の桜の話をすると、“昔は見事な桜だったが、最近は枝が減って(枯れた?折れた?)それほどでもないですよ。”との事らしいのですが・・・そして、“西光寺よりもこっちの桜もキレイですよ。”と指さす方向に立派な桜が。。。
 

折角教えて頂いたので行ってみるとゲートボール場に咲く桜でしたが、石碑があり、室生尋常小学校跡地だそうです。当時からここに植えられていたのでしょうか。。。なかなか良い桜でした。
 

西光寺の桜は“城之山桜”と呼ばれていて、樹齢はこちらも約300年で、先程の大野寺の“小糸枝垂れ”の親木と言われているそうです。老夫婦の話では、“それほどでもない”との事でしたが、いやいや見事な桜ですよ。
 

これでもっと枝があった頃にはさぞや立派な桜だったのでしょうね。ここはほとんど見物客もおらず、ゆっくりと見る事が出来ました。


この後、時間があれば室生寺、長谷寺なんかも行きたかったのですが、デポ地まで帰る時間を考えれば時間が足りず、ここで終了です。
 
今回、伊吹山HCに参加出来たのにエントリー費捨ててまで桜を行った訳ですが、私の中では十分にエントリー費以上の価値はあったかと・・・
 
(色々とご意見があるかも知れませんが・・・)