2日土曜日、仕事が終わってから21時前に徳島を出発。デポ地予定の道の駅「桜の郷荘川」には深夜1時過ぎには到着。覚悟していた渋滞も深夜だったため全くなしで順調。用意しておいたビールを一気飲みして朝まで仮眠。
朝5時頃寒さで目覚め。車外に出てみてビックリ。車の横には残雪。道の駅の周りをちょっと散歩。道路脇にある温度表示は9℃となってますが、それ以上寒く感じます。まぁ、荘川桜も今が見ごろという事ですから、この寒さは当然でしょうね。実際周りをウロウロ散歩してみると少し散り始めてますが、まだまだ桜が見頃だし、木蓮も咲いてます。徳島だと1ヶ月くらい前の状態ですね。
道の駅「桜の郷荘川」から荘川桜までは約10km。途中景色の良い場所では止まって写真を撮りながらののんびりペース。進行方向前方には雪を被った山々。四国では見られない景色に感動しながらの走りです。
到着してみると間違いなく写真で見ていた場所です。2本の老樹の姿も・・・でも桜はチラホラ程度。露店の方に聞いてみると今年は裏年?というか、花芽の数が極端に少ない年だそうで、この状態でほぼ満開だそうです。(3日、「満開」の発表があったそうで・・・)昨年の夏が天候不順で冬は雪が多かったのが影響しているとか・・・
花の数は少なくて少し残念でしたが、450年の歴史を感じる太い幹は素晴らしく、またダム湖に沈む運命から生き抜いて復活した力強さを感じる桜でした。
来年またリベンジですね。
荘川桜 左が光輪寺の境内にあった桜で右が照蓮寺の境内にあった桜。
もう本来の目的は達したのでこのまま帰っても良かったのですが、まだまだ時間はあるし、ここまで走った距離10kmですからね・・・(笑)先へ進みます。R156をこのまま進むと世界遺産「白川郷」があります。荘川桜から世界遺産「白川郷」までは約25km。
R156は通称「さくら道」と呼ばれており、沿道には多くの桜が植えられています。
「さくら道」荘川桜の逸話の続きがあり、こちらも有名な話です。
国鉄バスの車掌だった佐藤良二。彼が勤務する路線(名古屋~金沢)沿いにあった荘川桜が奇跡的な生命力で花を咲かせ、ダム建設によって故郷を失った人々が荘川桜によって笑顔を取り戻したのを見て、桜の力で人々を幸せにしようと考え、名古屋~金沢間を桜で結ぶことを夢みて桜の木を植え続けたそうです。
彼が植えた桜がどの桜か今となっては分かりませんが、彼の気持ちになって見る桜もまた感慨深いものがあります。