ぼちぼち、ポタポタと乗ってます

エタップ・デュ・ツール参戦記2006~スタートまで~

エタップ当日、お目覚めは午前3時です。エタップのスタートが午前7時でホテルのあるグルノーブルからガップまでの時間と約10000人の参加人数による渋滞を考えて3時45分の出発となった訳です。
 

ホテルのご厚意により、朝食は準備してくれてましたので、パン、ジュース類を口の中に詰め込みます。ゴール地点で着替える服類を別の車に預け、バスに乗り込みいよいよ出発です。
 

今回のエタップのコースです。

Gap(ガップ)をスタートしてL’Alpe D’hues(ラルプ・デュエズ)までの187km。2006年のツール・ド・フランスの第15Stageと同じコースになります。
 
コースの特徴は
イゾアール峠(89km地点)      :標高2,360m/上りの距離14.2km/勾配値7.0%
ロータレ峠(137km地点)       :標高2,058m/上りの距離12.1km/勾配値4.4%
ラルプ・デュエズ(191km地点):標高1,860m/上りの距離13.9km/勾配値7.9%
 
こんな感じですね。カテゴリー超級が2つ、2級が1つの超ハードなコースですが、雄大なアルプスが一望出来るコースでもあるので楽しみでもあります。早朝に出発したお蔭でバスはスタート地点の数キロ手前まで入って行くことが出来き、駐車出来るスペースを見つけ、トラックから自転車を降ろし、出発準備をします。


空気を入れ、軽く周囲を走ります。沿道はスタート地点へ向う自転車でいっぱいです。車も渋滞しています。“いよいよだなぁ~”という実感はあるものの、緊張はほとんどなく、不思議な気分です。もっと緊張するのかなと思っていたのですがね。むしろスズカとかのほうが緊張しますね。エタップの場合、レースとは言っても自分的には順位なんかほとんど関係ないと思っているからかもしれません。
 

6時30分、スタート30分前です。成田で買った“必勝ハチマキ”をバンダナ代わりに締めてスタート地点へ向います。(このハチマキ結果的にはものすごく役立ったんです。)スタート地点へ向う道も既に車が大渋滞、自転車を降りて歩道を押したりして向います。
本日の補給食は全て日本から持って来た、アミノバイタル、チャリダー愛用のスティック羊羹です。
 

スタート地点6000番代のところに到着。前方を見ますが、先頭が分かりません。当然スタートゲートも見えません。日本から参加の33名はゼッケンが近いため、周囲に固まってスタートを待ちます。
 
スタート3分前、2分前、1分前とフランス語で案内があり(フランス語が良く分からないのですが、多分3分前、2分前、1分前の案内だと思います。)ざわざわの中にも緊張と静寂が・・・
 
スタート!の合図と共に周りからは歓声と拍手が起り、一斉にスタートし・・・しません。動きません。先頭はスタートしたのでしょうが、6000番目はまだ動きません。1~2分くらいした頃でしょうか、ようやくゆっくりと動き出しました。けど動いては止まり、止まっては動きの繰り返しで、乗ってるより押して歩いているほうが多いです。
 

15分くらいした頃、やっと前方にスタートゲートが見え、ここで小さな歓声が起り、ゲートを通過し、計測チップの“ピッ”という音と共に私のエタップ・デュ・ツールが始まりました。今年のエタップの制限時間は11時間です。7時にガップをスタートし、ゴールのラルプ・デュエズ18時が制限時間です。ただ途中に何箇所か制限時間が設けてあり、オーバーした方は順次バスに収容されていくそうです。

またラルプ・デュエズの麓、ブールドワザンを16時までに通過すれば、頂上のラルプ・デュエズまでは押してでも、這ってでも登れると言うことで、とにかくブールドワザンを16時までに通過する事を目標に走ります。