南の島を走る夢はまたの機会に・・・というわけで、現実に戻り、紀伊半島南端、和歌山県の絶景を巡るツーリングへ行ってきました。
金曜深夜に出発し、途中のサービスエリアで仮眠をとってから、古座町某所に車をデポ。今回はここを拠点に、壮大な自然が造り出した4つの奇岩と本州最南端“を周るルートを計画。
古座川沿いのr38を東へ走り始めると、1つがさっそく目の前に!“古座川の一枚岩”です。高さ100m、幅800m!割れ目の無い、名前の通り巨大な一枚の岩。

火山活動でマグマが地表に噴出して固まった火砕岩だそうです。写真で自転車と比べてもらうと、そのスケール感が伝わるでしょうか。道ギリギリまで下がっても、カメラに全容が収まりきらないほどのデカさ!まさに「マジでかい」の一言です。
一枚岩からさらに古座川に沿って走り、r43に左折。今度は小川という名の川に沿って内陸へと進みます。目指すは12kmほど奥にある“滝の拝”という奇岩スポット。

前日は全国的に強風だったようですが、この日は和歌山はほとんど無風。しかし、内陸に入ったこともあり、朝の気温はまさかの3℃!「本州最南端」のイメージで暖かいと予想していましたが、指先がちぎれそうでした(笑)。

古座川も小川も、川幅は結構あるのに水量は少なめ。透明度は高いのですが、川底が黒っぽいこともあり、朝の弱い陽の光ではまだ「キラキラ」とは輝いてくれません。
ほぼ平坦な道を走りきり、“滝の拝”に到着です。

ここは、川床すべてが床岩となり、水流によって削り出された大小さまざまな円形の穴、ポットホールが無数に広がるスポットです。

河床などのくぼみに石が入り込み、水流により回転しながらくぼみ部分を削っていくことで円形の穴が出来たものだそうです。(道沿いにあった説明文より)
さっきの「一枚岩」といい、この「滝の拝」といい、本当に自然が成せる造形の凄さには圧倒されますね。

古座川の河口までもう少しというところで再び分岐し、本日3つ目の奇岩“高池の虫喰岩”へ。

その名の通り、風雨に侵食されて虫に喰われたような無数の穴が、岩全体に刻まれています。自然の力とはいえ、どうやったらこんな複雑な穴が出来るのか、本当に不思議です。

アリの巣のように穴と穴がつながっているのかと思って近くで見てみましたが、そうではないみたいでした。

“虫喰岩”を後にして、いよいよ海へ!目の前には雄大な太平洋が広がります。

ここから今回の目的地、本州最南端の潮岬へ向かう途中で、4つ目の奇岩があります。紀伊大島へと続く海岸線に沿って、約850mもの長さにわたり一列に並ぶ奇岩群、“橋杭岩”です。橋の杭のように見えることから名付けられたそうです。

今まで見てきた4つの奇岩の中で、これが一番凄いですね。太平洋の成せる迫力と造形の芸術性を一番強く感じました。朝日や夕日の時間帯に来たら、さらに感動的な景色が広がりそうです。
4つの壮大な奇岩を存分に楽しんだところで、いよいよ今回の最終目的地、本州最南端の潮岬へ向かいます。この後、どんな景色が待っているのか楽しみです。
つづく
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