ぼちぼち、ポタポタと乗ってます

チャレンジ2000~大河原峠~①

できれば仕事終わりに出発して、途中で十分に仮眠を取りたかったのですが、諸事情で深夜、日付が変わる前に出発しました。


名神高速のサービスエリアで仮眠を少し取り、中央高速へ。ここで予期せぬ事態が起きました。中央高速は大規模なリフレッシュ工事の真っ最中だったようで、至るところで片側が車線規制されていました。そのためか、あちこちで渋滞に巻き込まれ、目的地の白樺湖湖畔にある駐車場に着いたのは、予定を大幅に過ぎた10時過ぎ。急いで準備を済ませ、出発しました。

「標高2000mの峠を制覇!」なんてかっこよく言っていますが、スタート地点の白樺湖はすでに標高1420mあります。しかも、白樺湖から大河原峠までは約20kmで、獲得標高は600m。「メチャ楽勝やんか!」と言わないでくださいね。軟弱な私には十分な手応えでした(笑)。

10時過ぎの白樺湖湖畔の気温は20℃。湿度が低く、とても爽やかな空気の中を走り始めます。秋用、冬用とウェアを色々準備していましたが、結局は夏用の上下にアームウォーマー、ニーウォーマー、指切りのグローブという軽装で出発しました。


まずは白樺湖から女神湖へ。途中、湖畔にあるコンビニに立ち寄って食料を補給します。さすがは観光地のコンビニ、おしゃれな外観です。


この区間は、登り始めこそ少しきついものの、比較的ゆるやかな勾配でウォーミングアップにちょうどいい感じでした。女神湖は帰りに立ち寄る予定だったので、湖畔には向かわず、大河原峠を目指して蓼科スカイラインを登り始めます。かつては有料道路だったそうですが、現在は林道夢の平線と呼ばれ、無料で通行できます。一部に8%を超える勾配もありましたが、平均すると5%程度の比較的走りやすい道です。

登り始めてすぐに「夢の平展望所」があり、いきなり絶景が広がりました。四国ではなかなか見られないこの景色が見たくて、はるばるここまで来たんですよね。


左手に見えるのが車山、その右が霧ヶ峰高原です。


中央少し右に以前登った高ボッチ山、そして左、雲の合間には乗鞍岳が見えました。肉眼でははっきりと確認できたのですが、写真にはうまく写せませんでした。


前の木々が少し邪魔ですが、奥には美ヶ原高原が広がっています。写真左側付近は雲で見えませんでしたが、槍ヶ岳と常念岳が見えるそうです。


さらに登っていくと御泉水自然園の駐車場に到着。ここは蓼科山7合目登山口にもなっており、たくさんの人で賑わっていました。蓼科スカイラインは、先週訪れた五色台スカイラインと同様にあまり“スカイライン”という感じではなく、木陰の中を走るコースです。白樺やカラマツの林の中を進むイメージで、想像とは少し違っていましたね。展望も、先ほどの「夢の平展望所」を過ぎるとあまりなく、道幅も蓼科山の登り口付近までは有料道路だったためか2車線が続きますが、登山口を過ぎると道は細く、少し荒れ気味になります。


大河原峠まであと1、2km手前に差し掛かったところで、「トキンの岩」の標識がありました。バイクが1台停まっています。今回のコースを計画する際、景色が素晴らしいと評判の場所だったので、立ち寄ってみることにしました。


急な岩山を少し登ると、頂上に到着。小さな祠が祀られていましたが、それ以上に感動したのはこの景色です。事前に下調べをしてある程度は知っていましたが、実際に目の当たりにすると本当に感動です。


これから向かう大河原峠や、眼下に広がる上田や佐久の街並み。遠くには「夢の平展望所」からも見えていた美ヶ原高原、雲の合間には浅間連峰など、素晴らしい景色を一望できます。


巨大なパラボラアンテナが見えますが、これはJAXAの深宇宙探査用アンテナだそうです。

停まっていたバイクの方に話しかけてみると、軽井沢の方だそうで、何度もここに足を運んでいるそうです。この日の展望は「まずまず上出来」とのことでした。

続く