ぼちぼち、ポタポタと乗ってます

夢の吊り橋と湖上駅(その1)


2日目、いよいよ今回のツーリングの始まりです。2本ある“夢の吊り橋”と湖に浮かんでいるように見えるという秘境駅“奥大井湖上駅”を巡る予定です。


大井川鉄道大井川本線の終点であり、井川線の始発駅でもある“千頭(せんず)駅”の横にある“道の駅 音戯の郷”にデポしてスタートです。この“千頭駅”SLが走る路線という程度しか知らなかったのですが、現在日本で唯一アプト式列車が走る路線だそうです。そしてトーマスと仲間達に会える駅でもあります。(トーマスはお仕事中? 左からパーシー、ヒロ、ジェームス)

アプト式鉄道とは、2本のレールの間に歯車のような刻みをつけたラックレールを“3本めのレール”として敷き、ラックレールと噛み合う歯車を持つ特別な機関車に客車を連結させることで、上り急勾配では後退せずに登坂、下り急勾配では速度超過にならず安定して走れるようにした鉄道技術。


今日のコースは75Kmほどですが、登りか下りしかないと言っても良いようなコース。スタートしていきなり登りです。まだそれほどキツくはありませんが、最初からインナーローでゆっくりと。予報では昼間は20℃を超える予報でしたが、朝の時点で山の奥ということもあってちょっと低めで肌寒い感じです。


走り出して早々に“渡谷橋(とやばし)”という橋。1車線づつ2本の真っ赤なトラス橋が並んで架かっている珍しい橋。




道沿いには至るところで紅葉が見ごろ。小さな橋から見下ろすと大井川と紅葉。そして静岡といえばやっぱり茶畑。

スタートして8Kmほどで右へ向えば“奥大井湖上駅”、長島ダム方面への分岐を左へ。“奥大井湖上駅”に向かう前にまずは寸又峡へ向かいます。この寸又峡に1本目の“夢の吊り橋”があるそうです。

平日ということもあって車はあまり通りません。道幅も時々狭くなるものの概ねきれいな道。ただトンネルは多いですね。2日目の伊豆半島もそうでしたが、トンネルはやたらに多いです。知らない道を走るということで前後ともライトを用意してきましたが正解でした。


小さな峠を越えて下った後ちょっと登り返せば寸又峡。第2駐車場前の紅葉が真っ赤で見事。

寸又峡、イメージでは高ノ瀬峡のイメージだったのですが、全然違っていて温泉宿にお土産物やたくさんあって大勢の観光客で賑わっています。平日ですが、私同様に4連休で前日から泊まられているのでしょうね。ここまでの道中、あまり車が走っていなかったのですが、いきなり別世界。

土産物屋、温泉宿を抜けると吊り橋へ向かう遊歩道への道。柵があったので自転車は無理かなと思い、柵の横にいた案内係の人?と思われる方に自転車大丈夫かと聞いてみたら曖昧な返事。“観光案内係やのに頼りない人やなぁ~”と思って制服をよくみたら【中部電力】と名前が。。。すみませんお仕事で来られていた方でした。。。

ちょっとウロウロしたら今度は間違いなく案内係の方がいたので聞いてみたら歩行者に気を付けて走れば自転車でもOKの返事。観光客の方が多いので結局はほとんど自転車押して散策。


遊歩道を少し進んでトンネルを抜けると視界が開け周囲の山々の紅葉が見事です。そしてエメラルドグリーンの大間ダムのダム湖の水面。


この辺りから木々の隙間から“夢の吊り橋”が見えてきます。吊り橋を渡る場合は降りて行く階段もありましたが、そちらには向かわず先へ進みます。


そして飛龍橋。ここから見る“夢の吊り橋”がほぼ全貌が見えて一番良かったと思います。また周囲の渓谷の紅葉も見事でした。


“夢の吊り橋”は『死ぬまでに渡りたい!? 世界の徒歩吊り橋 10選』にも選ばれたことのある橋だそうですが、個人的にはやっぱり渡るより遠くから眺めたい橋ですね。


更に進み折り返し地点の尾崎坂展望台に到着。こちらからも“夢の吊り橋”が見えるかと期待したのですが、残念ながらこちらからは見えなかったので引き返して再び飛龍橋。ここから見るのがやっぱり一番きれいですね。

しばらく眺めてましたが、次の予定もあるので引き返し“奥大井湖上駅”へ向かいます。

つづく