ぼちぼち、ポタポタと乗ってます

山口を楽しむ~秋吉台・湧水・ウバーレ

2日目は秋吉台へ。32年前に車で萩、秋吉台を走って以来です。

昨日の角島大橋同様に観光客で混雑する前に秋吉台を走りたかったので秋吉台近くの美祢市の運動公園にデポしてR435で秋吉台へ向けてスタート。

R435を10kmほど走り秋吉台・秋芳洞への観光道路入口。ここから秋吉台までは基本的に登り基調、でも標高も低く激坂もなく、脚に昨日の疲れが残っている貧脚の当方でも問題なく秋吉台展望台がある休憩スポットに到着。ここから13kmのカルスト台地の中を走るワインディングロードの始まりですが、その前に展望台で休憩。
四国カルストは何度か訪れたことがあり、見慣れた風景とも言えますが、やはり目の前に広がる本場?のカルスト台地は凄いですね。ここでモーニングコーヒーでも飲みながら爽やかな朝のカルスト台地を眺めようかと思ってましたが、カフェ(売店)は時間が早すぎてまだ開店前でした。(笑)
32年前は5月だったので新緑のカルスト台地、そして大体観光用の映像も緑ですよね。今回は初冬のカルスト台地、イメージとちょっと雰囲気が違いますが、壮大感は変わりなし。見事なカルストの光景を眺めながら走り抜けます。

秋吉台を下り大正洞付近を走っていると前方からどんどんやって来るロードバイクの集団。何事?と思ったら偶然こんなイベントやっていたのですね。コースを確認したら私が昨日走ったコース、今日走る予定のコースと結構重複してますね。

大正洞を過ぎ、今後の予定を考えます。出来れば歴史好きとしては萩まで行って萩の街をゆっくり探索したかったのですが、時間的にちょっとゆっくりしている時間はなさそうです。せっかく萩まで行ってゆっくり観光しないのも勿体ないので今回は諦めここでUターン。Uターンと言っても来た道を戻るのでは更に勿体ないので帰り方向に進み時間の許す限り適当に観光しながらのんびりと帰る予定。
r239を左折、小さな峠を越え“嘉万”という集落へ。のどかな田園風景が続く道。そしてこの辺りの集落の家のほとんどの屋根が赤いレンガ色の立派な瓦だと気付く。

ちょうど神社で上の写真を撮っている時に地元の消防団の方がいたので聞いてみると“石州瓦”といって凍害に強い瓦だそうです。温暖なイメージのある山口県ですが、この辺りは冬は雪が結構積もるそうです。
嘉万の集落を抜け、秋吉台の観光案内にあった“別府弁天池湧水”へ。湧水というので、鴨島の“江川の湧水”のような地味なイメージでしたが行ってみてビックリ。観光地化してます。しかもさっきのサイクルイベントのエイドにもなっており、ローディーが大勢。

私の下手な写真では伝わらないでしょうが、エメラルドグリーンというかコバルトブルーというか神秘的なブルーですね。

カルスト台地のカルシウム分を含んだ湧水故にこのような青になり、去年行った“にこ淵”のように時間、季節によって微妙にその青を変えるそうです。

“別府弁天池湧水”を後にして、ここからしばらくはイベント参加のローディー達と一緒に走ります。のんびり走っている私の横を皆さん笑顔で挨拶してくれて追い抜いていきます。R316に合流しイベント集団は長門方面、私は美祢方面へ。

デポ地まであと3kmくらいで“ウバーレ集落”という標識。何だろう?と思いその場で文明の利器を使って調べてみると良く分かりませんが何やら集落があるそうなので行ってみることに。ウバーレ集落”へは約6kmでしたが、この道も良い雰囲気の道でした。

“ウバーレ集落”、カルスト台地では、石灰岩が雨水などに溶かされて出来た窪地(ウバーレ)が多くあって、その窪地で他の集落とは接しないで隔離された状態で生活している集落だそうです。石灰岩で出来た土地のため、水が溜まらず、川もないのでお米が作れず畑中心の生活だそうです。ここでも石州瓦が目立ちます。

秋吉台以外は適当に観光案内を見ながら走りましたが、“別府弁天池湧水”、“ウバーレ集落”と全く予備知識なく訪れた場所が偶然カルスト台地というこの地方独特の地形が成す故の自然の現象だったというのも面白かったですね。

今回の山口ツーリング、面白い2日間でした。萩に行けなかったのは少し残念ですが、次回のリベンジということで。